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まだまだ指導者の育成に多くの時間とお金を費やさなくてはならないレベル

U17がスウェーデンに負けたらしい。勝つだろうと思って寝てしまって見ていない。フジテレビかどこかで深夜にでもやるだろうと思ってあきらめてしまった。

試合結果からのコメントなどを見ていると、ブロックを作って守られて崩せなかったらしい。

要は、「敵が守っていないところから攻める」という記者に素晴らしいといわしめた戦術が、「敵が守っていないところがなかった」ということで、通用しなかったということだと思います。

あたりまえだけど、守るときにブロックを作って守るので、サッカーだけではなく、将棋でも戦争でも、運動会の騎馬戦や棒倒し、カードバトルのディエルマまで、あらゆる戦いの定石です。

守っていないところ探して、ボールが行ったり来たりするというのは、日本代表が良く批判される試合内容です。

重要なことは、「敵が守っていないところを作って攻める」ことです。

 

それよりも、高さが足りなかったという意見がある。要は武器が足りないと感じた時に、もっと武器を持っていればという意見です。

敵との身長差が10センチ近くあるという話もあります。背が低いということはアジリティーで勝っているとういうことです。そして、基礎的な判断のスピードでも勝っているはずです。スポーツにおいて敏捷性というのはすごく大きな要素で、トラップ、ドリブル、シュートなどあらゆるプレーで優位に立つことができます。

たぶん試合でも優位に立った場面は少なくないはずです。日本代表レベルになると生まれながらに特別なアジリティがあり、世界的に見ても単純な判断のスピードは速いはずです。それを元にその他の選手より十分に多くの経験を得ているはずです。それでもそれを生かしきれないなら、それまでの指導が間違っているか、現在の戦術に問題があるのでしょう。

吉武のやろうとしたこと、そして、その結果からみても、まだまだ日本は選手の育成だけではなく、指導者の育成に多くの時間とお金を費やさなくてはならないレベルだということだと思います。

 

日本が絶賛された試合を見てみると、敵に守備をやりたがらない守備的な選手がいて、「敵が守っていないところ」ができていました。そして、そこをうまく攻撃していました。それをすげ~と言ってしまう記者がわざわざカタールまで取材に行っているらしい。さらに、現地に居ない記者をtwitterで批判しているらしい。まずはJリーグをしっかり勉強したほうがいい。

覇者の戦術―戦場の天才たち (Truth In Fantasy)

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マキアヴェリ戦術論(新版)

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