ふと我に返り、また日常に笑顔を見せる。
進撃の巨人を見ていて、その力強さにはまってしまって、深夜に海外の謎のサイトでまとめて25話くらいまで見てしまった。
話は壁の中で暴れる同期の女の子が巨人化して、その子を倒すところまでだったと思う。その続きを待ち続けていたら、その話でテレビでの放送が終わっているらしく、すごく残念だった。
絶対的な弱者の平和というもののなかで、その限界を感じることがある。それを意志によって力に変え、決断に結びつける。それで現状を変えるということはできないけれど、自分の選択を決定づけることはできる。そして、それが一番大事なことのように感じる。
強さには惹かれるし、目を覆いたくなるような弱さについても、目をそらさずに、居るということを強いるこのアニメの強引さも1つの非日常を感じさせてくれる。
誰かの世界観の中でひと時を過ごすということは、自分のありふれた日常から抜け出すことができるということ。
それを自分のイメージとして、想像を膨らませていくことで誰かの世界観ではなく、自分の世界として現実をとらえられるような幻覚の中に居ることができるようになる。
ただ、アニメをアニメとして終わらせるのではなく、その中に没頭し、痛みを感じ、感情を押しとどめることで自分自身から離れることができる。幻覚の中で興奮し、それが脱力に代わり、飛躍の時間は終わる。
ふと我に返り、また日常に笑顔を見せる。
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